ushirokouji
ushirokouji部
昔ここには武家屋敷がありました。2棟の屋敷とお蔵がひとつ。
薄茶色の土塀が連なり、屋根のある門がありました。
屋敷の中には、掘り割りの水が流れ、手汲み式の井戸や古い石灯籠がありました。
今、手元にあるのはお蔵の鍵と長持ちの中に収められた古いいくつかの食器だけ。
長持ちは曾祖母のお嫁入り道具だったとか。鍵には明治の年号がかすかに見えます。
お蔵の中にあった沢山の書物の一部は心ある人のもとに旅立ち、残りは処分されました。
忘れ去られるべくして、忘れ去られるものたち。
それらの処遇をどうするのが正解なのか、何年も答えは見つかっていません。




後小路駐車場は武家屋敷周辺の景観に配慮し、現状をやりくりして使用することに同意して下さる方にお貸しております。日頃ご愛好いただき、誠にありがとうございます。

- 白石和紙
- 2015年3月 白石和紙製造終了。
- 江戸時代にその品質を高く評価されていましたが、職人さんの高齢化等によりその生産が途絶えました。
- 写真はその精神と手間ひまを愛した個人の所有品です。
- 自然から学ぶこと、手間をかけること、自然のサイクルに感謝すること・・・多くのことを考えさせられます。