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セミナー案内

地域で摂食嚥下リハビリテーションをサポートできるような施設をつくりたい。
「食べる」ことを通して「ひと」とつながり、「ひと」を育て、「ひと」を豊かにしたい。
「食」を通して多職種・他施設と交流を図り、地域の医療・福祉・教育の連携を深めたい。

*そんな想いを持ってセミナーを続けてまいりました。
現在休止中となっておりますが、過去のセミナーの開催内容についてご案内しています。

最新のセミナー

10周年にあたってご挨拶

私がこの仕事を志したきっかけは、学生時代のたった1枚のスライドです。当時どの大学にもなかった摂食機能に関する講義で映された、全介助で食事を取る重症心身障害児の苦しそうな顔が忘れられなくなりました。それから早30年、開業以来21年、摂食という言葉が通じない、公の施設の後ろ盾がない…など、色々な波に沈みそうになりながら、何とか今日の記念講演会を迎えました。

本セミナーは、元宮城教育大学副学長中井滋先生とともに9年間継続した、宮教大公開講座「重度重複障害の摂食指導」が終了した後を受け、「障害児の摂食について相談できる場所がほしい」という先生方のご要望にお応えして始まった私的な勉強会です。その時後押ししてくださったのが、支援学校教諭の鈴木康治先生でした。また、エコー療育園に勤務されていた仁尾栄子先生や作業療法士の橋浦樹里さんとの長きにわたるおつきあいがなければ、歯科開業医である私が、医療のみならず、教育と福祉のつなぎ目として摂食指導を行う機会はなかったと思っています。また、東北大学退官後エコー療育園歯科室においでになられた齋藤峻先生は、地域の障害者診療の悩みを受け止め、障害児(者)の摂食嚥下リハビリテーションの継続を公私ともに支えてくださいました。

恩師の向井美恵先生の忘れられない言葉は「摂食嚥下リハビリテーションとは、皆で一緒に美味しく食べようよ、ということ」です。一緒に美味しく楽しく食べることによって子どもは心身ともに健康に育ち、そして、美味しく楽しく一緒に食べることがかなわなくなったとき、ひとには等しくお迎えがやってくることを、義父と母の介護が伝えてくれました。摂食嚥下リハビリテーションが、「ひとにとっての食べること」をどう受け止めていくのか、重く尊い何かを手渡されたように感じました。

障害児(者)の摂食は、急性期の入院中何ヶ月という枠組みでとらえられるものではありません。生活しながら、成長しながら、そして死期を迎えるまで支援を受け続けるものです。10周年を迎えるにあたり、障害児(者)に対する摂食嚥下リハの基本的考え方が、摂食にかかわる方々に引き継がれることを祈念いたしましす。

過去のセミナー

第1回 2006.8.23
●ケース検討
●口腔ケア・過敏・脱感作について
●食物形態からサポートする摂食・嚥下機能
第2回 2006.12.9
●ケース検討会
第3回 2007.2.24
●ケース検討会
第4回 2007.5.19
●口腔ケアと姿勢介助の基本
●ケース検討
第5回 2007.8.8
●摂食介助演習
●ケース検討
第6回 2007.11.17
●ケース検討会
第7回 2008.2.23
●ケース検討会
第8回 2008.5.17
●摂食・嚥下リハビリテーションの基本的考え方
●口腔ケアと姿勢介助の基本
●ケース検討
第9回 2008.8.6
●姿勢・食物形態・介助法・口腔機能の関連
●ミキサーゲルの実演
●ケース検討
第10回 2008.11.29
●ケース検討会
第11回 2009.2.21
●ケース検討会
第12回 2009.5.16
●摂食・嚥下リハビリテーションの基本的考え方
●口腔ケアと姿勢介助の基本
●ケース検討
第13回 2009.8.5
●摂食・嚥下リハビリテーションの基本的考え方
●重度障害児・者の「食」について ―経管栄養と経口摂取の選択基準―
講師:重症心身障害児(者)施設 エコー療育園 仁尾栄子先生
●ケース検討
第14回 2009.11.4 ●ケース検討会
第15回 2010.2.20 ●ケース検討会
第16回 2010.5.15
●摂食・嚥下リハビリテーションの基本的考え方
●姿勢介助の基本
●ケース検討
第17回 2010.8.4
●摂食・嚥下リハビリテーションの基本的考え方
●摂食介助実習
●ケース検討会
第18回 2010.11.13
●ケース検討会
第19回 2011.2.19
●ケース検討会
第20回 2011.5.28
●ケース検討会
第21回 2011.8.3
●摂食・嚥下リハビリテーションの基本的考え方
●形態発達と機能発達(姿勢、摂食機能)
●摂食介助実習
第22回 2011.11.19
●ケース検討会
第23回 2012.2.18
●ケース検討会
第24回 2012.5.19
●摂食・嚥下リハビリテーションの基本的考え方
●健常発達から考える障害児(者)の「食」の問題
●ケース検討
第25回 2012.8.8
●誤嚥・窒息予防を考えた食形態の工夫 ~高齢者施設の現状~
講師:介護老人福祉施設 清風 八島由紀先生(管理栄養士)
●摂食・嚥下リハビリテーションの基本的考え方と介助の実際
●ケース検討
第26回 2012.11.17
●ケース検討会
第27回 2013.2.16
●ケース検討会
第28回 2013.6.1
●摂食・嚥下リハビリテーションの基本的考え方と介助の実際
●ケース検討
第29回 2013.8.7
●食べることに使う神経や筋肉の働きについて
講師:学校法人北杜学園仙台医療福祉専門学校
言語聴覚学科 櫻庭ゆかり先生
●摂食・嚥下リハビリテーションの基本的考え方と介助の実際
●ケース検討
第30回 2013.11.16
●ケース検討会
第31回 2014.2.15
中止
第32回 2014.5.24
●摂食・嚥下リハビリテーションの基本的考え方と介助の実際
●ケース検討
第33回 2014.8.6
●発達障害の理解とその支援 ~こどもの困った!に気づきよりそう~
講師:学校法人北杜学園仙台医療福祉専門学校 言語聴覚学科
須賀川芳夫先生
●ケース検討
第34回 2014.11.29
●ケース検討
●ダウン症候群における摂食上の問題点について
第35回 2015.2.21
●ケース検討会
第36回 2015.5.23
●摂食・嚥下リハビリテーションの基本的考え方と介助の実際
●グループワーク
第37回 2015.8.5
●呼吸のしくみと呼吸障害について
講師:エコー療育圓 理学療法士 中野渡志保先生
●摂食・嚥下リハビリテーションの基本的考え方と介助の実際
●ケース検討
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